便秘

待ち遠しかったGWもあっという間に過ぎ、皆さん日々に戻っている頃でしょうか。

真夏のような暑さかと思えば突然の豪雨、季節の変わり目で体調管理が難しい時期ですね。

 

今日は便秘についてお話しようと思います。

みなさんもその期間に関わらず一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。                                          

                       

最近当院でも「便秘で困っています」と訴える患者様が多い印象です。

「食物繊維が不足してるから・・・」とか「最近運動不足だし。」と、

そのまま様子見にしていませんか?

「便秘」は体からの重要なサインです。

                             

 消化器系の病気の中で中高年になると増えるがん、特に、日本人に多いのは胃がんと大腸がんです。男性の部位別がん死亡率では大腸がんが肺がんに次いで第2位、女性では第1位になっています (がんの統計 2022) 。

 

近年は病気の早期発見の重要性を理解され、毎年の健康診断・定期的な人間ドックを受診される方も多くなっています。

健診での胃や便の検査では「異常なし」との結果でも、もし《便秘》という症状があった時は、注意深く体を観察しましょう。

 

大腸がんの初期は無症状のことが多く、見逃されやすい疾患です。

しかし進行すると、便に血が混じったり、便が細くなったり腹痛を伴うことが

あります。しばらく下痢が続き、そのあとで便意があるのに排便できない状態に

なることもあります。

最終的には大腸がんかどうかを診断するには大腸内視鏡検査が有効です。

 

そして、便秘と一緒に見られるほかの症状にも目を向けてみましょう。

体重減少、ふらつきなどはありませんか?

ほかの病気で何かお薬を飲んでいませんか?

最近落ち込んだり、夜眠れなかったりすることはありませんか?

便秘は消化器の病気だけではなく、ホルモンの病気や、飲んでいる薬の影響に

より起こることもあります。

便秘で病院に行ったら、思ってもいない病気がみつかったという場合もあるのです。

よくある症状だからと言って、《便秘》で終わらせないでくださいね。

 

当院では大腸の内視鏡検査を行っております。

ご心配なことがある方は当院へお越しください。